医院名:マロニエ矯正歯科クリニック 
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矯正コラム

2017.04.29

口呼吸と歯並び

春分の日生まれの私は春が好き。

最近は夏と冬の期間が長く、あっという間に春が終わってしまうような気がします。

春になると植物らは花粉を飛ばし種の保存と繁栄を図ります。

しかして、一部の人間にとって花粉は忌むべきもの。

花粉症。

アレルギー症状によりヒスタミンが作用して鼻水ダバダバ、目も痒いしぼーっとする。

かく言う私も花粉症の1人。

この季節はいわば毒素がそこかしこに蔓延しているようなもの。

マスク無くして外出するべからず。

PM2.5なんかよりよほど恐ろしいものです。

耳鼻科の先生、毎年ありがとうございます。

鼻が出ればかめばいい、口で息すれば事足りる。

本当にそうでしょうか?

鼻が詰まると鼻呼吸が出来ず、口呼吸になります。

口呼吸になるとどういう事が起きるか。

鼻は加湿器と空気清浄機の役割を果たします。

口呼吸は風邪を引きやすくなったり、

口の中が乾燥して虫歯になりやすくなったり、

さらに、歯並びを悪くする原因にもなるのです。

口で息をしようとすると、舌を低くしなければなりません。

舌が上がった状態では口で息が出来ません。

今、試しにやってみてください。息がしにくいですよね?

実は、舌の正しい位置というのは「スポット」という

上の歯の裏側の少し後ろ側のふくらんだ場所です。

舌の位置が下がると、舌が下の歯の裏側に触れます。

これにより、下の歯が前に押されて反対咬合になってしまったり、

前歯の間に舌が入り込んで開咬になってしまいます。

また、本来舌は上顎の空間にいなければいけないのに、

舌の位置が下がると上顎が狭くなってしまい、叢生になってしまいます。

ただ口で息をしているだけで、歯並びが悪くなる原因になるのです。

歯並びというのは、唇やほっぺたや舌という筋肉に常に押されています。

そのバランスが崩れると、歯並びのバランスも崩れてしまうのです。

これを、「バクシネーターメカニズム」といいます。

不正咬合にならないように、

口呼吸ではなく鼻呼吸を定着させましょう!

また、歯並びが悪いと良くない癖が悪化してしまいます。

もし、口呼吸などの良くない癖を放っておくと…

歯並びが悪くなって、舌や唇の位置が悪くなり

舌や唇の位置が悪くなると、歯並びがさらに悪くなる。

マイナスの相乗効果で、不正咬合スパイラルに入ってしまうのです。

良い歯並びのためには、唇がちゃんと閉じていて

舌が上の歯の後ろにくっついているのがとても大事!

矯正治療は歯並びをキレイにするだけでなく、

口の周りの筋肉バランスも正してあげるものなのです。

もし、お子様のお口がぽかんと開いていたら、

悪い歯並び予備軍かも知れません。

おや?と思ったら、ぜび歯並び相談へ。

当院では、舌や唇が正しい状態をキープ出来るように

筋機能療法(MFT)も行っております。

その前に、耳鼻科へ行くべきかもしれませんね。